4技能英語教育研究家 | 鶴岡俊樹オフィシャルブログ

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すぐに違いが出せる!THとSの発音のコツ

皆さま、こんにちは。ユリシーズ英語教育研究所、英会話講師のShihoです。

 

皆さんは、THとSの発音の使い分けを普段意識していますか?

以前の記事でご紹介したRとLほどではありませんが、THとSもやはり正しく使い分けられるに越したことはありません。

 

例えばこんなのがあります。

 

I take a bath every day.

私、毎日お風呂入ります。

 

I take a bus every day.

私、毎日バスに乗ります。

 

ここでbathのthとbusのsを正しく発音できないと、相手は『どっちのことを言っているのだろう』と迷ってしまうこともあります(文脈から理解できることもあります。またこの場合、bathのa[æ]と、busのu[ʌ]の発音も異なっています。)。

 

実際の生徒さん同士の会話を聞いても、話し手の意図と聞き手の認識が違っているシーンをよく見ます。

 

ということで、今回のテーマはTHとSの発音の使い分けです!

 

〜すぐに違いが出せる!RとLの発音のコツを紹介〜

THとSを無理やりカタカナ表記すると、どちらも『ス』となるのですが、この二つの発音方法は大きく異なります。

 

特にTHは日本語にはないとても特徴的な音なので、これがうまく発音できるかどうかがポイントとなります。

*THには2種類の発音があります。無声音(息だけの濁らない音)の『θ:ス』と、有声音(喉を震わせて出す濁る音)の『ð:ズ』です。今回は『θ:ス』の解説となります。

 

それでは、THとSの発音方法をご説明します!

 

ステップ1:口の形から入りましょう!

TH:上の前歯と下の前歯で舌先を軽く噛む。

*歯と舌のすき間から息を漏らしやすいよう、強く噛みすぎない。

4技能英語教育研究家、鶴岡俊樹オフィシャルブログ 「TH」発音時の口の形

「TH」発音時の口の形


S:歯を噛み合わせたまま、口は少し開ける。

4技能英語教育研究家、鶴岡俊樹オフィシャルブログ 「S」発音時の口の形

「S」発音時の口の形


それぞれの形を作ってみてください。なんとなくできればOKです。

 

ステップ2:発音する際のコツをつかみましょう!

THの発音は、上下の前歯と噛んだ舌のすき間から『ス』と息を漏らし、それと同時に歯に噛まれた舌先を口内へ戻します。

『ス』は無声音(息だけの濁らない音)なので、『スゥ』というように『ゥ』を言わないようにしてください。

息だけの音です。

 

THの発音の良い練習方法があります。

歯と舌のすき間から息を『ス』と漏らす時間をはじめは長く取って、THの口の形を口に覚えこませます。

『スーーーーーーーッ』『スーーーーーーーッ』『スーーーーーーーッ』という感じです。

『スーーーーーーー』で長く息を漏らし、『ッ』の時に舌を口内に引っ込めます。

だんだんと『スーーーーーーー』の時間を短くし、最後はスムーズに『スッ』とできるようにします。

『スーーーーーーーッ』『スーーーーーッ』『スーーーッ』『スーッ』『スッ』という感じです。

ぜひ試してみてください!

 

またTHの発音は口の形をしっかり作って大げさに練習しておくことをお勧めします。

Sとの発音の違いがよりはっきり意識でき、THの特徴をとらえやすいからです。

特徴がとらえられれば相手の口を見て、相手がTHとSのどちらを言っているのか口の形から判断することもできるようになります。

 

一方、Sの発音は簡単です。

閉じている歯のすき間から『ス』と吐息で音を出す感じでOKです。

 

ただし注意点があります。

Sも無声音なので、日本語の『サシスセソ』の『ス』と言わないようにしましょう。

『サシスセソ』の『ス』を長く伸ばすと『スゥゥゥゥゥ』というように『ゥ』が残りますね。

『ゥ』を伴うとそれは有声音になってしまいます。

TH同様、息だけの音ということに注意してください。

 

ステップ3:実際に練習してみましょう!

THとSの正しい発音が必要な単語のペアを用意しました。次の手順で練習してみてください。

 

①THの単語だけ、Sの単語だけをそれぞれ練習する。

②発音の違いを意識しながら、1から順に左から右へ読んでいく。

③慣れてきたら、1つのペアの中で2、3回往復し(例:path⇔pass)、口が発音に合わせて正しく動いているかを確認する。

 

1. path 小道 - pass 渡す
2. mouth 口 - mouse ネズミ
3. thick 厚い - sick 病気
4. math 数学 - mass
5. think 考える - sink 沈む
6. thank 感謝する - sank sinkの過去形
7. thin 薄い - sin

 

いかがでしたか。 

THとSは英語学習者にとって特に使い分けが難しく、また聴き取りづらい発音です。

まず上記のやり方でゆっくり練習してみてください。

 

さらなる練習方法として、RとLの練習と同様、簡単な英語の文章を特にTHを含む単語に注意しながら何度もゆっくり音読するのもお勧めです。

これでTHの発音が自然と身についていきます。

また、自分のTHの発音が自分の耳に入ることで、リスニングスキルも同時に上がっていきます。

 

THとSが使い分けられるようになればかなりの英語上級者です。

THをマスターすればさらに英語らしい英語が話せるようになり、英会話がもっと楽しくなります。

ぜひ、トライしてみてください!

 

それでは、また次回の記事でお会いしましょう。