ネイティブの話す英語に近づける簡単な方法
C.ダイアナ English Schoolの姉妹スクール、ディディEnglish School講師のYumekoです。
今回は、ネイティブの話す英語に近づける簡単な方法をひとつお伝えします。
それは、声の抑揚をつけて話す、ということです。
声の抑揚は、「イントネーション」「声の上がり下がり」と表現されることもあります。
例えば、「Are you in Yokohama?」(横浜にいるの?)「Really?」(本当に?)などの疑問文の際に語尾を上げるというのも、声の抑揚をつける大切なポイントです。
ある調査によると、英語のネイティブスピーカーに「単に発音がきれいな英語」と「声の抑揚がある英語」を聞き比べてもらうと、「声の抑揚がある英語」の方が聞き取りやすいという結果が出たそうです。
それほど、英語はイントネーションが大切な言語なのですね。
声の抑揚は、一番伝えたい言葉を強調する場合にも鍵を握ります。
例えば、以下の会話を見てみましょう。
A: I go to an English school in Yokohama.
私、横浜の英会話スクールに行ってるの。
B: Really? Do you go to an English school in Yokohama!?
本当に?あなたは横浜の英会話スクールに通っているの!?
Bさんの発言(下線部)の中で特に強調したい部分がない場合は、疑問文の語尾の上がりにだけ注意すればいいのですが、この会話ではBさんは何かに驚いているようです。
下線部の中の、いずれか異なる部分を強めに言い声の抑揚をつけることによって、同じ文でも何に対して驚いているか別の意味を表現することができます。
例えば…
■Do you go to an English school in Yokohama!? ※「you」を強調した場合
もしかしてあなたが横浜の英会話スクールに行くの!?
「他の誰でもなくあなたが!?」「あの英語嫌いのあなたが!?」といった意味が伝わります。
■Do you go to an English school in Yokohama!? ※「an English school」を強調した場合
あなたは横浜の英会話スクールに行くの!?
「他の習い事じゃなくて英会話!?」「大学じゃなくて英会話スクール!?」といった意味が伝わります。
■Do you go to an English school in Yokohama!? ※「in Yokohama」を強調した場合
あなたはまさか横浜の英会話スクールに行くの!?
「他の場所ではなく横浜!?」「あんなに遠いのに!?」といった意味が伝わります。
日本語でも同じように声の抑揚をつけることがありますが、上の例のように「もしかして」や「まさか」などの言葉を加えて話し手の意図を伝えることが比較的多いのではないでしょうか。
しかし英語の場合、声の抑揚を調整することで話し手の異なる意図を伝えることの方が圧倒的に多いと言えます。
ネイティブスピーカーが日本語を話すときに、妙に声の上がり下がりをつけてしまうのも、このような背景があります。
さて、最後に、ひとつ文を声に出して読んでみましょう。
「あなた毎週土曜日に英会話スクールに通っているの!?」「せっかくの週末に毎週お勉強!?」と言いたいとき、あなたなら以下の文をどのように言いますか?
Do you go to an English school every Saturday!?
もちろん、「every Saturday」を強調しますね。
いかがでしょうか?思ったより簡単にできると思いませんか?
発音が苦手、という方もご安心ください。
声の抑揚をつけるポイントをおさえれば、それだけでグッとネイティブの英語に近づけられますよ。