人生初めての異文化体験は驚きの連続でした。オーストラリアホームステイでのおもしろエピソードをご紹介します。
新しい体験をすることは楽しみである反面、不安や怖さを感じることもあります。
それが海外での異文化体験ともなればなおさらのことです。
それでも、チャレンジしてみたいと思ったらぜひ勇気をもって飛び込んでみてください。
私の初めてのホームステイ体験は驚きの連続でした。
これが噂に聞く「グダイマイト」!
私は、オーストラリア第三の都市、ブリスベンの郊外にあるBeenleigh(ビーンリー)という田舎町で、20代後半にして人生初めてのホームステイをしました。
この時、噂に聞いていたオーストラリアン・イングリッシュを初めて直に聞いたのです。
移民の国オーストラリアはmelting pot(人種のるつぼ)とも言われ、都市部には多種多様なバックグラウンドを持つ人々が暮らしているのですが、ステイ先のホストマザー、ホストファーザーはともに生粋のオーストラリア人で、話す英語も特徴的なオーストラリア英語でした。
彼らが、”Good day”(グッデイ)を(グダイ)と発音するのを聞いた時は「これかー!」と感激しました。
まさに噂通り、”Good day, mate!”(グダイ・マイト!)だったのです(mateはclassmateのmate、「仲間」の意味です。これもメイトではなくマイトと発音されます。)。
“today”(トゥデイ)は(トゥダイ)に、”everyday”(エブリデイ)は(エブリダイ)に。
このくらいの単語ならまだわかりましたが、会話の中に突然出て来る聞き慣れない単語や表現は何の事だかわからず、慣れるまで結構な時間がかかりました。
たとえば”Good on you!”は”Good for you!”「良かったね」の意味で使われ、”Good on ya!”と表記し(グドンニァ)のように発音されるのです。
驚きですね!
シャワーの時間がたったの5分?!
ブリスベンのあるクイーンズランド州は”Sunshine State(サンシャインステート)”、「太陽の州」と呼ばれ、年間を通して晴天の日が多くおおむね温暖な気候で過ごしやすい地域です。
しかし冬はあまり雨が降らないため、お水がとても貴重となります。
私が滞在していた田舎町のBeenleighでは、冬になると水は国から購入していたため特に貴重でした。
ちょうどオーストラリアの冬にあたる6〜7月に滞在していたので、ホストマザーから「お水は大事だからシャワーは5分厳守よ!」と言われ、冬の寒い中、ホームステイメイトたちと順番に急いでシャワーを浴びたことを思い出します。
実は事前に下調べをしてお水が貴重なことは知っていたので、私は髪の毛を短く切ってオーストラリアに行ったのですが、それが大正解だったのでした。
お風呂好きの日本人にとって、湯船に浸かってゆっくり疲れを取ることができないのは痛手ですが、「郷に入っては郷に従え」ですね。
「オーストラリアホームステイおもしろ体験記(後編)」では、オーストラリア文化の「カパタイム」についてご紹介します。