英語4技能教育研究家・オンライン英語レッスン | 鶴岡俊樹のブログ

英語教師が、英語教育のこと、日々のレッスンのこと、趣味のジャズピアノのことについて書いていきます。

magazineが「弾薬庫」ってどういうこと!?

鶴岡オンライン英語塾

皆さん、辞書で英単語を調べている時に、「この単語って、こんな意味もあったんだ!」と驚くことはありませんか?

私は結構あります。

今日は、驚きの意味を持った単語をひとつご紹介したいと思います。

 

magazine」の意味を質問すると、おそらく多くの人は「雑誌、マガジン」と答えると思います。

でも、それとは別の意味があることをご存知でしょうか?

それは、「弾薬庫」です。

弾薬庫とは、もちろん武器、弾薬を入れておく倉庫のことです。

どうして、雑誌と弾薬庫が同じ単語なのでしょうか?

 

今、私たちが使っている「雑誌」の意味でこの単語が使われるようになったのは、16世紀頃と言われています。

それ以前では、「倉庫」という意味で使われていました。

もともと、この単語はアラビア語だったそうです。

倉庫のなかでも特に「武器や弾薬の倉庫」を指し、それが「弾薬庫」の語源であるようです。

「雑誌」よりこちらの方が先だったわけですね。

 

15世紀にグーテンベルグ(Gutenberg)によって活版印刷機が発明され、印刷物が大量に出回るようになりました。

それにより、今までなかった「雑誌」という書物ができましたが、適当な名前がありませんでした。

そこで「倉庫」という意味を持つmagazineが、「活字によって伝えられる知識・情報の倉庫」という新しい意味で使われるようになったのが始まりと言われています。

 

英単語の歴史を調べると、より深く意味が知れて面白いですね。

それに、意味に納得して覚えることもできます。

単語の意味が気になったら、ぜひ語源を紐解いてみることをおすすめします。

 

それではまた来週!

f:id:tsuruoka-eigo:20210114152351j:plain