筆者が海外旅行をするなかで「英語ができれば、海外、世界をもっと楽しむことができる!」「自分の世界が広がり、もっと面白くなる!」と強く感じたエピソードをご紹介します。
無事セブ本島を出発し、ナルスアン島へ向かった私たち。
島にたどり着く前に、セブの美しい海でダイビングなどを満喫し、これから目的地のナルスアン島へと航路を定めました。
「目の前に見えている島がナルスアン島だよ」というマイクの言葉を信じてきっていた私たちは、騙されていることに気づいてはいなかったのです。
フィリピン、セブの海って美しいな!【詐欺発覚】編
We are almost there. Get ready to get off the boat.
「もう着くよ、降りる準備しな!」
というマイクの指示に従い、上陸の準備を進めた私たち。
目的の桟橋近くに船を近づけ、写真を撮らせてくれました。
たしかにこれは桟橋、でもなんだかこれまでネットで見たものと様子が違うような…「騙されているのではないか」とふと思い、トムとマイクに、
Is this the island? Are you sure?
「この島で間違いないの?」
と尋ねたのですが、二人とも
Yeah, this is it. I’m sure.
「うん、間違いない。ここがナルスアン島だ。」
と言うので上陸することに。
まぁ、イメージ写真や画像が実物と合致しないことは多々あることだし、船に乗るときに島の地図と写真を一緒に見せていたので、ここは地元の人間を信用しよう、と思いました。
私たちは違和感を抱きつつも、美しい桟橋や島にある建物、島から見える美しい海の写真を撮り、「ナルスアン島」を存分に満喫したのです。
写真もたくさん撮り、そろそろ疲労も感じてきたので、
Can we go back now?
と彼らに帰りたい旨を伝えて、セブ本島への帰路につきました。
帰り道は途中で停止することなく、ただひたすらに潮風を浴びていました。
時間は17時を回る頃で、半日の間、海の上で過ごしていたことになります。
沈みゆく夕焼けを見ながら、感傷に浸っていました。
セブ本島に到着し、トムとマイクと別れてホテルへ戻りました。
帰り道、友人と「ナルスアン島」の思い出話で大いに盛り上がりました。
ただ、友人は私よりもかなりナルスアン島について情報収集をしていたようで、「いや、すごい綺麗だったけど、本当にあれはナルスアン島だったのかな…写真のイメージと違うというより、そもそも違う島なんじゃないだろうか…」と、かなりいぶかしげな顔をしていました。
私もたしかに上陸するときに違和感を覚え、彼の言うことももっともだと思ったので、ホテルでしっかり調べ直すことにしました。
ホテルに到着し、友人と私のiPhoneで調査開始。
自分たちが撮影した写真と、ネット上のナルスアン島の画像を比較してみました。
すると、明らかに違う島であることが発覚したのです!
桟橋の高さといい幅といい長さといい、もはや「イメージと違う」どころの違いではありませんでした。
また撮影した写真のなかに「GILUTONGAN」という文字が入っている建物があったので、何か手掛かりになるかもしれないとネット検索にかけたところ、地図サイトでひとつの島がヒットしました。
よく調べてみると、セブ本島からみてナルスアン島の手前10kmほどのところにある、Gilutongan 島(ギルートンガン島)であることが発覚しました。
そこでGilutongan 島を検索にかけたところ、自分たちが撮った写真と同じ、もしくは似たような画像がたくさん出てくるではありませんか!
友人と顔を見合わせ、私たちは彼らに騙されていたことをこのとき思い知らされたのです…
③【詐欺発覚】編