筆者が海外旅行をするなかで「英語ができれば、海外、世界をもっと楽しむことができる!」「自分の世界が広がり、もっと面白くなる!」と強く感じたエピソードをご紹介します。
警察署に行き事情を説明したのち、犯人の特定までこぎつけた私たち。
無事に返金と謝罪を勝ち取ることはできたのでしょうか。
フィリピン、セブの海って美しいな!【リベンジ】編 – 2
ついに詐欺の黒幕と顔を合わせた私たち。
私が彼に、
We deserve an apology and a refund. Give us our money back.
「もちろん謝罪と返金してもらえますよね。お金返してください。」
*deserve(~に値する)
*apology(謝罪)
と伝えると、
Year, I am so sorry for my workers’ deception. But, despite the deception, you enjoyed. So, I don’t need to give you a refund.
「うん、従業員が騙して悪かった。だけど君たち、騙されたとしても十分楽しんだだろう?だから返金をする必要はない。」
*deception(騙し)
*despite(~にもかかわらず)
と返してきました。
確かに私たちは、心行くまでセブの海を堪能しました。
けれども騙されたことには変わりありません。
We had a nice time, thinking we were at Nalusuan Island. What are you trying to say?
「それはナルスアン島に行っていれば、の話でしょう。何を言っているんだ。」
と強く返しました。
時刻は11時を回り疲労もピークに達しており、いらだちを隠すことはできませんでした。
それを見た友人は、私よりも柔らかい態度で接していましたが、それでも「金を返せ」という要求に変わりはありません。
私たち二人の言い分が伝わったのでしょうか、
OK. With that said, I would give you half of your money.
「そう言うならわかったよ、半額なら返す。」
と彼は言いました。
私はもちろん半額で納得するわけもなく、
What? Half the price? We want a full refund.
「何?半額だって?全額返せ!」
と言ったのですが、そこで警察官が、
In Cebu, our policy can only give you half of what you paid.
「セブの規則では、払った分の半額しか返金できないことになっているんだ。」
と説明を挟みました。
それが真実であるか否かは定かではありませんでしたが、警察官の面前であることと、これ以上事態を複雑化させたくないということで、半額で折り合うことにしました。
支払った額の半額を受け取り、一件落着。
セブ島詐欺事件は、ここに幕を下ろすことになりました。
港近くの派出所からホテルまでパトカーで送ってもらったのですが、その道中で隣に座った警察官が、
You had a blast in the sea.
You enjoyed to the fullest, but you still want the money back.
You are…haha.
「君たち、楽しむだけ楽しんでお金を取り戻すって、なかなか…(笑)」
*have a blast(とても楽しい時間を過ごす)
と少し引いていました。
騙された私たちは被害者ですから、相手に同情するつもりはありませんでした。
私自身、とてもいい経験になったと、むしろ胸を張っていたのです。
時刻はまもなく日付を跨ごうとしていました。
疲労と達成感のなかで、ホテルへと帰還した私たち。
トラブルにはできれば遭いたくないものですが、「起きたトラブルにしっかり対処して行動をするのも悪くないな」と実感し、眠りについたのです。
⑤【リベンジ】編 – 2