英語4技能教育研究家・オンライン英語レッスン | 鶴岡俊樹のブログ

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コロナウイルス感染拡大と学校休校のなか、オンライン授業をしてみてわかったこと④-オンライン授業の課題点(デメリット)その1

鶴岡オンライン英語塾
オンライン授業の課題点(デメリット)その1

オンライン授業はもちろん良いことばかりではありません。

新しい試みなので、これまですでにいくつもの問題に遭遇しています。

 

通信のトラブル

オンライン授業の課題点(デメリット)でまずあげられるのが通信トラブルです。

Zoomにうまく入れない、設定がうまくいかない、声が聞こえない、パソコンの調子が悪い、インターネット回線が安定しない、などの理由で授業が実施できないことがかなりの頻度であります。

対面授業なら教室へ来るだけで済みますが、オンライン授業では無事にミーティングルームに入室することがハードルになります。

ここ最近はZoomがセキュリティーを強化しているため、ルームへの入室にパスワードが必要になり、それを生徒に周知しなければならなかったりと、イレギュラーな対応が求められることもあります。

 

Zoom使用マニュアルをわかりやすく作成して配布していますが、それでもトラブルは起きます。

そうした場合、今のところ授業を延長したりリスケジュールしたり柔軟に対応していますが、それによって講師のトラブルへの対応が増えると結局、補償手当を出さなければならなくなり、結構な負担です。

 

ただ、フィリピン人講師を主とした「オンライン英会話」は十数年前からサービスを提供しすでにかなり一般に広まっています。

また、在宅勤務でウェブ会議ツールの使用に慣れた大人も今後もっと増えるはずです。

したがって、オンライン学習に取り組もうという機運さえ高まれば、ユーザーの対応力が向上し、「オンライン英会話」と同じように世の中に浸透していくのはそう難しいことではないと思っています。

 

教材の問題

オンライン授業で教える際、教材の問題が多少出てくるかと思います。

たとえば教室での対面授業ならば、「先生、今日はこれを教えてください」と生徒が突然持ち込んだ(紙の)教材でも、それを一緒に見ながら教えることができます。

ですがオンライン授業は先生と生徒が離れた場所にいるため、教材がひとつしかないと教えるのが難しくなります。

 

先生と生徒が教材を共有していない場合、使う教材を持っている方がそれをスキャンして相手にメールで送るという方法があります。

でも、これはかなり手間がかかります。

あるいは、自分が持つ教材をウェブカメラにかざし、相手側のパソコン画面に映し出された教材を相手がスマートフォンで撮影し、相手はその写真を見ることによって教材を共有する対処法もあります。

ウェブカメラかスマートフォンで撮影し、それを画面共有するやり方もあります。

けれどもこれらは応急処置的なやり方で、カメラの画素数が荒くて教材がよく読めないこともあります。

 

教材を共有することが必要

生徒と先生がお互い離れているオンライン授業では、基本的に教材を双方で共有している必要があります。

デジタル教材、オンライン教材ならば共有が容易ですが、現状ではまだほとんど紙の実物教材が使われています。

しかし先生と生徒が同じ教材を持ってさえいれば、紙の教材でもオンライン授業で十分に教えられます。

対面授業では教材をコピーして渡すこともありましたが、オンライン授業になってからはそれを共有するために教材は必ず生徒に買ってもらうようにしています。

 

オンライン授業の説明技術を磨く

実物教材を使ってオンライン授業をする場合、対面授業のように先生が説明個所をペンで指し示したり、書き込みを入れたりというようなことはできません。

しかし、お互いの手元に同じ教材を置いて授業するのであれば、そのことに何の問題も感じません。

たとえば「Aの2、~と書いてあるところを見てください」と明言すればどこを説明しているか分かるし、「そこは重要だね、~とメモを書いておこう」というように生徒に書き込みをしてもらうこともできます。

オンライン授業に合った説明の技術を磨けばよいのであって、使う教材が何であれ対面授業よりうまく教えられないということは絶対にないと思います。

 

より計画的に教える

「先生、今日これ教えて」のような突発的な生徒の要望に応えるのに、オンライン授業は少々手間取るかもしれません。

しかし、オンライン授業ではより計画的に教えることで、教材の問題をほとんど解決することができると思います。

学習プログラムを作成し使用教材を決め、その教材を生徒に確実に購入してもらい、講師も同じ教材を持ち、計画に従って授業を進める…

私は現在、教室でこのように教えていますが、はじめバタバタした教材の問題はこれでほぼなくなり、さらにこれまでに増して計画性のある教え方ができているので、いずれその成果も出てくるのではないかと感じています。

 

オンライン教材、デジタル教材の活用

今後の課題として、紙の教材だけでなくオンライン教材、デジタル教材をもっと活用していきたいと考えています。

言うまでもなく、オンライン記事やYouTube動画などネット上の素材を教材として使うのにオンライン授業は適しています。

また、英検が公式サイトで公開している過去問題を使うこともあるのですが、これがとても便利です。

ネット上にあるため生徒と簡単に共有できるし、画面共有してカーソルをポインター代わりに使い、指し示しながら説明することもできます。

ただし、数回分しか掲載されておらず、解説もないので体系学習には不向きです。

そして、従来の慣れ親しんだ、良質な紙の教科書、問題集がデジタル化されたものがあると大変便利だし、今後そのような教材が増えてくることを期待しています。

 

目次:

コロナウイルス感染拡大と学校休校のなか、オンライン授業をしてみてわかったこと

①-オンライン教育を進めよう!

②-オンライン授業の利点(メリット)その1

③-オンライン授業の利点(メリット)その2

④-オンライン授業の課題点(デメリット)その1

⑤-オンライン授業の課題点(デメリット)その2

 

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