ニューヨーク留学生活の経験で得られたこととは?
語学留学経験者がニューヨーク生活と語学学校の様子をご紹介します。
・語学留学すると、語学は実際どれぐらい上達するのか?
・留学を経験することで、語学習得以外にどんなメリットがあるのか?
私が留学を考え始めたときに知りたかったことは、このようなことでした。
実際に留学してみて得られた成果について、まとめてみたいと思います。
約1年間の語学留学で、英語は話せるようになった?
正直なところ留学直後は、この質問に胸を張って「はい」と答えられるレベルになれたとは思えませんでした…。
学校のテストはいつもよい成績でしたが、「話せるようになった」実感はほとんどありませんでした。
個人差はあると思いますが、残念ながら私にとってそれが現実でした。
帰国後の仕事は結局留学前と同じ会社に戻ったため英語は使いませんでしたが、日常生活のほうで英語を使うようになり、英会話力はここから急激に伸びました。
留学で基礎ができた後だったからこそ、英語力を発展させるのもスムーズだったと感じています。
現在は翻訳の仕事も頻繁に受けるぐらいになりましたが、初めて「英語が話せるようになった」実感があったのは、帰国してから数年後の海外旅行中、空港の入国審査で、Can you speak English? と係員に尋ねられ、とっさにYes. と口から答えが出たときでした。
語学習得以外で得られたこと
私が留学してよかったと思うのは、語学習得以外の部分での学びがたいへん多かったことです。
渡米前には、留学することでこんな成果も得られるとは全く考えていませんでした。
・危機管理能力が上がった
留学生活中なにかをしようとすると、それまでの知識や日本でのやり方が通用せず、別の方法を見つけて対処しなければならないことばかり。
それを繰り返しているうちに、何か困ったとき「じゃあこうすればいいんだ」と思いついて切り抜けられることが、飛躍的に増えました。
また、ときにはざっくりと大きく構え、小さなことは許容して広い心で対処することもできるようになりました。
留学によって身についたこの新しい能力は、仕事や日常生活の中で、また海外旅行中などにも、ふとしたときに役立つことを大いに実感しています。
・日本の真実が見えた
日本を出て外側から日本を見る経験をしたことで、世界における日本の立ち位置を、正しく知ることができたように感じています。
日本国内で見聞きする「世界の中の日本」に関する情報は、偏っているような気がします。
・世界平和について考えるようになった
世界にはいろんな人がいることを認め、違うことを排除するのではなく受け入れて尊重すること。
それは難しいことですが、世界のみんなが仲よく暮らしていくために大切なことだと思います。
育ってきた環境や背景が異なれば、違う考え方の人間に育つのは当たり前で、そこを無理やり一方向だけにまとめていこうとすると、反発やいさかい、そして戦争を引き起こしてしまうのは当然のことだと思います。
世界平和について、留学前の私は真剣に考えたことなどありませんでした。
しかし留学先でさまざまな国の人たちと出会い、話し、仲よくなってみると、その人だけでなくその人の周辺のこと、その人の国まで含めて大切だと思えます。
約1年という短期間の経験で、このように世界で起こっていることに興味を持ち見解を述べられるまでになったことは、私にとって大きな収穫です。
入国審査で聞かれる質問例!
旅行中の入国審査でCan you speak English? と聞かれたその後ですが、入国審査の質問をいくつか英語で聞かれました。
なおYes.と答えると、質問は多くなってしまう気がします。
How long will you stay?
(どのぐらい滞在するのですか?)
返答例:7 days.(7日間です。)/About a month.(1か月ぐらいです。)
What is the purpose of your visit? Business?
(滞在の目的は?ビジネス?)
返答例:Just sightseeing.(観光です。)/I’m here to visit my friend.(友達に会いにきました。)
Will you go to another city from here?
(ここから別の街へ行くのですか?)
返答例:No, I won’t.(いいえ、行きません。)/I will visit LA a few days later.(数日後にロサンゼルスへも行きます。)
英語は話せることも大切ですが、聞き取れて返事ができて初めて「会話」です。
聞かれる内容を予想できていると聞き取れる確率も上がりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
目次:
海外留学生活のおはなし
⑧ ニューヨーク留学生活まとめ