英語4技能教育研究家・オンライン英語レッスン | 鶴岡俊樹のブログ

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私が英語教師になるまで③定められた試練

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後悔
もう少し、中学時代について。

そのような中学校生活を送ったため、卒業後もずっと、「なんであの中学を選んでしまったんだろう(私の住む地区は進学時、二つの公立中学が選べるようになっていました)」「バレー部など入部しなければよかった」「キャプテンに選出された時、もし断っていたら、あんな辛い目に合わなくてすんだのに」などと後悔する気持ちが残りました。

バレー部の悪夢
バレー部の夢も何年も見続けました。見れば必ず悪夢で、どんなに頑張っても試合に勝つことができず、同学年の女子バレー部にすら勝てない(現実もその通りでした)。コーチからビシビシとビンタを食らい、そのたびにチームメイトのメガネが飛んで落ちる(見慣れた光景でした)。しまいにはコーチにあきれられ、見放され、無力感とあきらめにとらわれている。そんな夢ばかりなのです。

そんな中学時代も私の一部
しかし最近になって、そんな心境が変化していることに気づくちょっとした出来事がありました。卒業した中学校の周辺を散歩していた時のことです。ずっと自分とは異質な世界だと思っていたその中学校の周囲の環境が、ふと懐かしいような、自分の一部になっているような感覚を覚えたのです。

中学校生活をあらためて振り返ってみれば、いつも辛いことばかりでもなく、楽しい思い出もあれば、仲の良い友達もいました。悪いことばかりではなく、良いこともあったのです。それらすべて含めて、今の自分を作っているのだと、その時、歩きながら感じたのです。

定められた試練
周囲の環境が一方的に悪いというわけでもなく、あの時は自分にとって人生の試練が始まる、運命で定められた時期だったのでしょう。遅かれ早かれ自分に訪れる試練、私には必要な経験だった。今ではそのように受け入れることができるし、そのような経験をさせてくれた自分の中学時代に対して、感謝の気持ちすら感じます。

心に負ったトラウマが解消されたのでしょうか、いつしかバレー部の悪夢も見なくなりました。四十代に入ってからだと思います。

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鎌倉、瑞泉寺