4技能英語教育研究家 | 鶴岡俊樹オフィシャルブログ

英語教師が、英語教育のこと、日々のレッスンのこと、趣味のジャズピアノのことについて書いていきます。

⑦日本人教師の短所は? – 日本人教師による英語教育を!

日本人教師の短所は?
日本人教師の最大の弱点は英語力です。

これは日本人英語教師に限らず、非ネイティブ英語教師全般に言えることです。

非ネイティブ教師は、英語力の面ではネイティブ教師には通常かないません。世界中の多くの非ネイティブ教師が、英語力で劣っていることからネイティブ教師に対して劣等感を持ち、英語教師としての自分に自信を持てなくなっています(ただし、ネイティブの英語力も人によって大きな差があり、ネイティブよりも教養のあるしっかりとした英語が使える非ネイティブ教師もたくさん存在します。)。

英語を教えるのにネイティブ並みの英語力は必要ありません。しかし、日本の学校教育の現状を見ると、中学、高校で教える英語の先生の英語力(特に会話力)はまだ十分とは言えません。

一方で先述の通り、英語が話せる日本人が多くなってきていることも事実で、中学や高校でもそのような先生が徐々に増えてきているようです。これは、私が教室で日々中学生、高校生を教える中で、生徒を通じて入ってくる情報からの実感です。

英語ができる(話せる)先生が増えてきているということは、英語力の不足という日本人教師の弱点の問題は一面クリアされつつあり、あとはティーチングスキルの向上や自分たちの長所を生かすというところに重点を置けば、日本人教師の質は全般的にかなり高まってくると考えられます。

日本人英語教師は日本で育てるべき
話は少し脱線しますが、オーストラリアで修士論文を執筆中、英語教師をどう育成するかについてある文献にこんな一節を見つけました。

Teachers should be home-grown in each country.

「英語教師は、(英語圏の国へ留学させて養成するより)それぞれ自国で育てるべきだ」という意味です。
私は「その通りだ」と思い、この一節が印象に残っています。自国の英語教育はもっと自国内で行うことを考えるべきで、英語教師の育成も英語圏への留学に頼り過ぎてはならないと思います。

留学をすれば、英語が実際に人々によってどのように使われているか、生の英語体験をすることができますし、現地で行われている英語教育(ESL、第二言語としての英語教育)を間近に見ることもできるでしょう。

確かに、留学をしてそのような体験することは大切です。しかし、英語教師としてもっとベーシックな部分、例えば英語力や教授法などは、留学しなくてもいくらでも身につけることができます。

したがって、英語教師の育成のためには留学だけを頼りにせず、それぞれの国が英語教師としてベーシックな部分を身につけさせることのできる育成プログラムを、大学などの教育機関で充実させることが重要だと思います。

留学させるならそのプログラムの一部に留学を組み込んで、留学によってしか身につかないもの‐生の英語体験、英語教育の体験‐によりフォーカスさせるのが良いのではないでしょうか。

私は日本での英語教師育成プログラム(大学の教職課程など)については明るくないのですが、現状ではまだ十分ではないように感じています。

育成プログラムがもっと充実し、留学だけに依存せず日本で育った英語教師がどんどん増えれば良いと思います。
そのような自国産の、技術のある日本人英語教師が多くなれば、日本人の英語力は必ず向上していきます。

日本人教師による英語教育を!(目次)
①日本人教師に教わることは必要か
②英語の初心者、初級者にネイティブ教師は早すぎる
③英語の初心者、初級者にはネイティブ教師より日本人教師
④「ニュータイプ日本人英語教師」とは・・・

⑤ネイティブ教師とも対等に渡り合える「ニュータイプ日本人英語教師」
⑥ネイティブ教師の長所は?ネイティブ教師の短所は?
⑦日本人教師の短所は?
⑧日本人教師の長所 – 日本語を使用して教えることができる
⑨日本人教師の長所 – 英文法に精通しており、ネイティブ教師よりうまく教えられる
⑩日本人教師の長所 – 生徒の目標になることができる
⑪日本人教師の長所 – 英語習得の道筋を熟知しており、学習のサポートを提供することができる
⑫日本人教師の長所 – 生徒をよりよく理解することができる
⑬日本人教師のすべきこと・・・