日本人教師のすべきこと・・・
１．英語力の向上に努める
日本人教師の最大の弱みである英語力の不足を解決する必要があります。
英語力がネイティブレベルに近づけば近づくほど、日本人教師の弱点は克服され、ネイティブでないことへの劣等感を少なくすることができます。
２．ティーチングスキルの向上に努める
プロの語学教師としてのスキルを高めます。
実際のティーチングでは、ネイティブかそうでないかとか、英語力が高いかどうかということ以上に、教え方の上手い下手がものを言います。
３．自分たちの強みを正しく理解し、ティーチングで活かす
自分たちの強みを理解し、教室で実践し、さらにそれを最大限生かす方法を常に模索し続けます。
以上のことに努めていけば、日本人教師はネイティブ英語教師と同程度に価値のある教師になることができます。
そして、ネイティブ教師と協力しながら、ネイティブ教師とは違った形で日本人の英語力向上に貢献することができます。
日本人教師はユニークな存在
日本人教師が自らの英語力の向上に努め、弱点を克服しネイティブの英語力に近づけば、最後は限りなくネイティブ教師に近づくことになります。
にもかかわらず、日本人教師はネイティブ教師になることは決してありませんし、また、そうなる必要もありません。
日本人教師には日本人教師にしか果たせない大切な役割があり、「ネイティブ教師ではない」ことで逆にユニークな存在であり続けます。
ネイティブ教師でないことに卑屈にならず、日本人であることに自信と誇りを持って教えられる日本人教師が、もっと増えてほしいと私は思います。
学習者に、日本人教師の価値を理解してもらう
「本物の英語はネイティブ教師に教わらないと身につかない」というのは間違った考え方だと述べました。
学習者（あるいは教える側も）がそうした考えを持っている限り、日本人教師はネイティブ教師より一段低いものとして見られます。そして、その考え方に基づいて間違った英語学習をすれば、学習者にとっても良いことではありません。
しかし、日本人教師が日本人の英語力向上に力を尽くし、それによってより多くの日本人が英語学習に成功すれば、学習者の日本人教師に対する見方が変わってきます。日本人教師の利点、必要性、その良さが認識されるようになります。
そしていつか、日本人教師に対する否定的な見方が払拭され、「ネイティブ教師と同じように日本人教師にも教わりたい」と考えられるようになるかもしれません。
そんな日がいつか来ることを願っています。
まとめ
この記事では、日本人英語教師の持つ長所、求められる資質、日本の英語教育における役割とその必要性について見てきました。
日本人英語教師の強みは、日本語の使用、英文法への精通、学習者に対する成功モデルの提示、英語習得の道筋の熟知とサポートの提供、生徒の理解と精神的支えなどです。
日本の英語教育の現場で求められる日本人教師は、英語がある程度話せ、プロの語学教師のスキルを持ち、かつこのような日本人英語教師の長所を実際のティーチングに生かすことができる教師です。
このような日本人教師が、ネイティブ教師と協力しながら、中心となって日本人の英語力の基礎作りの役割を担うことが重要です。
日本人教師による英語教育を！（目次）
①日本人教師に教わることは必要か
②英語の初心者、初級者にネイティブ教師は早すぎる
③英語の初心者、初級者にはネイティブ教師より日本人教師
④「ニュータイプ日本人英語教師」とは・・・
⑤ネイティブ教師とも対等に渡り合える「ニュータイプ日本人英語教師」
⑥ネイティブ教師の長所は？ネイティブ教師の短所は？
⑦日本人教師の短所は？
⑧日本人教師の長所 – 日本語を使用して教えることができる
⑨日本人教師の長所 – 英文法に精通しており、ネイティブ教師よりうまく教えられる
⑩日本人教師の長所 – 生徒の目標になることができる
⑪日本人教師の長所 – 英語習得の道筋を熟知しており、学習のサポートを提供することができる
⑫日本人教師の長所 – 生徒をよりよく理解することができる
⑬日本人教師のすべきこと・・・
