4技能英語教育研究家 | 鶴岡俊樹オフィシャルブログ

英語教師が、英語教育のこと、日々のレッスンのこと、趣味のジャズピアノのことについて書いていきます。

⑨日本人教師の長所 – 英文法に精通しており、ネイティブ教師よりうまく教えられる – 日本人教師による英語教育を!

2.英文法に精通しており、ネイティブ教師よりうまく教えられる。
英文法の理解は英語、英会話のマスターに必須
英語をマスターする上で、英文法の理解は非常に重要です。

帰国子女でもない限り(その英語力もさまざまですが)、ふつうに日本で生まれ育った日本人が、英文法を抜きにして英語を習得することは、まず不可能と言ってよいと思います。
(「効率的な勉強の方法:文法編」のページ参照)

帰国子女でさえ、より上級の英語話者になるためには英文法の理解が必要になります。

英文法に関して、日本人教師は強みを持っています。日本人教師は英文法を通じて英語をマスターしているため、それに精通しており、英文法をより上手に教えることができます。

英語ネイティブは英文法を知らない
それに対して、ネイティブは単に英語のネイティブというだけで、英文法を知りません。意外に思われるかもしれませんが、プロフェッショナルな語学教師でない限り、ふつうのネイティブ教師は文法に詳しくありません。

これは、われわれ日本人が日本語の文法をほとんど知らないのと同じことです。私たちが日本語をしゃべるとき、「ここは‘てフォーム’だから動詞をこう活用させて、格助詞はこれを使って・・・」とか、「これは‘ナ形容詞’ではなくて‘イ形容詞’だから否定形はこう作って・・・」などのように考えながら話しているわけではありません。

私たちはこうした日本語文法を必要とせず、「考えずに」話せます。したがって、自分の母語の文法についてはほとんど知らないのです。同様に、英語ネイティブもふだんは英文法など意識せずに英語を使っており、英文法の知識をそれほど持っているわけではありません。

英文法を知らずに英語は教えられない
さて、ある言葉を外国人に教えるのに、ネイティブ話者であるというだけで、その言葉の文法を知らずに教えることができるでしょうか。答えは、できません。

日本人が外国人に日本語を教える場合で考えてみましょう。
日本語のネイティブである私たちは、自分たちの言葉である日本語のことを、ふだんはよく分かっているつもりでいるかもしれません。しかし、いざ外国人に日本語を教えるとなると、自分たちが日本語文法の知識を実はほとんど持っていないことに気づかされます。

例えば格助詞(が、を、に、へ、で、と、から、まで、より・・・など)の意味や用法を、日本語教師でもない限り、ふつうの日本人は説明できないでしょう。

そして、このような日本語文法の知識を持ち、その教え方を知らなければ、日本語を外国人に教えることはできないということに気づきます。単に会話の相手になることはできるし、よく使う単語や表現を単発的に教えることもできます。

しかし、日本語を論理立てて、体系的に教えることはできません。これは私自身、オーストラリアで日本語を教える機会があるたびに感じたことです。

日本語教師でもないふつうの日本人は、自分たちの母語にもかかわらず日本語をちゃんと教えることはできないわけです。それと同様に、英語ネイティブといえど、英文法を知らずに英語を教えることは難しいのです。

このように、ふつうのネイティブ教師は英文法に詳しくありません。そして英文法を除いて英語を教えることは困難です。したがって、英文法に精通しそれを教えることに長じている日本人教師は、その分、ネイティブ教師より英語教師として優位にあると言えます。

日本人教師による英語教育を!(目次)
①日本人教師に教わることは必要か
②英語の初心者、初級者にネイティブ教師は早すぎる
③英語の初心者、初級者にはネイティブ教師より日本人教師
④「ニュータイプ日本人英語教師」とは・・・

⑤ネイティブ教師とも対等に渡り合える「ニュータイプ日本人英語教師」
⑥ネイティブ教師の長所は?ネイティブ教師の短所は?
⑦日本人教師の短所は?
⑧日本人教師の長所 – 日本語を使用して教えることができる
⑨日本人教師の長所 – 英文法に精通しており、ネイティブ教師よりうまく教えられる
⑩日本人教師の長所 – 生徒の目標になることができる
⑪日本人教師の長所 – 英語習得の道筋を熟知しており、学習のサポートを提供することができる
⑫日本人教師の長所 – 生徒をよりよく理解することができる
⑬日本人教師のすべきこと・・・