こんにちは。C.ダイアナEnglish Schoolの姉妹校、ユリシーズ英語・英会話で講師をしている金子です。
前回(①とにかく話す、伝える、ビビらない)に引き続き、英会話におけるメンタル面の重要性についてお話します。
今回は自分の話す英語に向き合いながら、自ら英会話力を高める方法についてお伝えします。
自分の英語を修正し、自分自身で英会話力を高める
前回は、英語を話す際には「とにかく話す、伝える、ビビらない」という強いメンタルを持つことが重要というお話をしましたが、メンタル面でもう一つ大切なのが、「会話が終わったら自分で修正」です。
これは、会話が終わった後、自分が持っている文法や語彙の知識を使って、さっき自分の話した文を自分で分析し、修正していくということです。
まだ拙かったり間違ったりしている自分の英語を思い起こすのはあまり楽しいことではないかもしれませんが、間違いに向き合い失敗から学ぶ心構えも重要です。
例えば、「昨日公園に行きました」ということが言いたかったのに、実際にはI go to the park yesterday.と言ってしまったとしましょう。
この場合、文法的に正しくはI went to the park yesterday.です。
あとで思い返してみて、「あの時は、I went to the park yesterday.と言うべきだったのだな」と修正するのです。
「修正」というと硬いイメージですが、「ああ、こう言えば良かったのだな」と気楽に思い直すだけでも良いと思います。
全部を思い直す必要ももちろんありません。
それでも「会話が終わったら自分で修正」のメンタルを持ち続けていれば、自分で自分の英語を修正し、独力で英会話の能力を高めていくことができます。
ただし、修正するためには自分の中に文法や語彙の知識がストックされていなければならないので、そこは地道に学習していく必要があります。
サッカーでも自分のプレーの修正の繰り返し
現地では私も実際に、人と会話をした後に一人でその内容を思い出して修正していましたが、これにもサッカーの経験が活かされていると思います。
サッカーでも、「あそこでパスすればよかったな」、「あそこはドリブルでいくべきだった」など自分のプレーを振り返り、客観的に見直して修正を重ねることでプレーを磨こうと努めていました。
こうして自分を振り返りながら上達していく過程は、サッカーや英会話のみならず、ほかのスポーツ、楽器や歌、芸術、車の運転、料理などあらゆる活動に共通するものではないでしょうか。
「発信しなければ何も起こらない」環境の中で
以上、二回にわたって英会話におけるメンタル面の重要性についてお話してきました。
「とにかく話す、伝える、ビビらない」、そして「会話が終わったら自分で修正」というメンタルが重要という内容でしたが、最後に、なぜ私がこのような考えを持つに至ったかについてお話ししたいと思います。
私はロンドンへサッカー留学に行く際、エージェントを通さず自分から飛び込みでチームを探しました。
そんな私は現地の人から見ればただの見知らぬアジア人です。
まずは自分が何者で何をしたいのかを伝える必要がありました。
自分から発信していかなければ、何も伝わりませんし、何も起こらない状況でした。
そこで私は、間違っても何でもいいから話そうと心掛けました。
英会話の経験などそれまで何も無かったので、文法のミスや不自然な表現もたくさんしてしまいましたが、そんなことは気にせず、とにかく話そうとしました。
最初はなかなか伝わらなかったですが、徐々に意図が伝わるようになり、最終的には会話を続けていかれるようになりました。
そのような環境での経験から、臆さずに話し続け、失敗を通じて徐々に自分の英語を修正していくメンタルの強さが身についたと思います。
ただ、こういう姿勢でいられたのも、私がロンドンに行く前に、パラグアイにサッカーをしに行った知人からコミュニケーションの重要性を教えて頂いていたからでした。
最初からメンタルの準備ができていたことがかなり大きかったと今では思います。
もし皆さんも英会話をする場面になったら、私の話を思い出し、メンタルの準備をして積極的にコミュニケーションを取っていただければと思います。
②会話が終わったら自分で修正