Yes(はい)、No(いいえ)で答えられる『Yes / Noクエスチョン』の作り方
皆さま、こんにちは。ユリシーズ英語教育研究所、英会話講師のShihoです。
英語によるコミュニケーションで、『相手に質問する』ということはとても重要です。
相手の言うことを受け身で聞いてうなずくだけでなく、自分からもどんどん質問を投げかけ、相手のことを積極的に知ろうとし、相手と対等にコミュニケーションしながら仲良くなっていく…こんなふうにできたらいいですよね。
でも実際は、質問が思うようにできずコミュニケーションがスムーズにいかない方が多くいます。
教室でも自分のことを比較的自由に話せる生徒さんはわりと多いのですが、そうした方がひとたび質問する側になると、言葉に詰まってしまうことが少なくありません。
その理由の一つは、英語ではふつうの文を作るより質問の文を作る方が難しいためです。
『~です/ ~します』で終わる肯定文よりも、『~ですか/ ~しますか』の疑問文を作る方が難易度は高いのです。
そこで今回は、英会話初心者、初級者の方ができるだけ簡単に、シンプルなルールに従って正しい疑問文を作れるよう、疑問文を作るコツを三回にわたってご紹介します!
『Yes / Noクエスチョン』の作り方を紹介
それでは早速、ポイントからいきます。
疑問文を作る際の最重要ポイントは、
Yes(はい)、No(いいえ)で答えられる『Yes/ Noクエスチョン』か、そうではない『疑問詞で始まるクエスチョン』かを見極める!
です。
まずこれさえ押さえれば、疑問文を作るのがぐっと楽になりますよ。
ではまず『Yes/ Noクエスチョン』と『疑問詞で始まるクエスチョン』の見極め方と、見極めた後にどう疑問文を作っていくか、『Yes/ Noクエスチョン』の場合を解説していきますね。
*『疑問詞で始まるクエスチョン』の作り方については『疑問文を作るコツ②』でご紹介します。
ステップ1:『Yes/ Noクエスチョン』か『疑問詞で始まるクエスチョン』かを見極めましょう!
上記どちらのタイプの疑問文かは、その疑問文から想定される答えを日本語で考えることによって見極めます。
つまり、答えが『はい/ いいえ』になるか、もしくはそれ以外の『ケーキです/ 8時です/ 公園です』などの具体的なものが答えになるのかを考えます。
例えば、『あなたは横浜に住んでいますか?』という疑問文を作りたいとします。
この疑問文に対しては、『はい/ いいえ』のいずれかが答えとして想定されます。
つまりこれは『Yes/ Noクエスチョン』ということになります。
一方、『あなたはどこに住んでいますか?』という質問に対しては、たとえば『わたしは横浜に住んでいます。』となりますよね。
『はい/ いいえ』と答える人はいないでしょう。
こちらが『疑問詞で始まるクエスチョン』です。
こういうふうに見極めてください。日本語で考えるところがミソです。
この見極めが一番大切なポイントです。
では次に、作りたい疑問文がYes/ Noクエスチョンだった場合、その作り方についてみていきましょう。
ステップ2:Yes/ Noクエスチョンの作り方
疑問文を作る際に重要なのが、作りたい疑問文がbe動詞の文なのか、一般動詞の文なのかを判断することです。
それぞれの疑問文の作り方はまったく異なります。
判断は次の方法でおこなえば比較的簡単です。
頭の中で、まず日本語で肯定文を作り、それを英語にしてみます。
文中にbe動詞『am/ are/ is/ was/ were』があればbe動詞の文、なければ一般動詞の文です。
*canなどの助動詞、完了形のhave/ hadなどが出てくる場合は今回省略します。
いきなり英語ではなくまず日本語で考え、作りやすい肯定文を先に作ってからそれを疑問文にするところがポイントです。
be動詞と一般動詞、それぞれの場合を詳しく見ていきます。
1.be動詞の場合
①日本語で肯定文を作り→それを英語にする。be動詞があればbe動詞の文。
②主語とbe動詞を入れ替える。
これだけです、簡単ですね。例で見ていきましょう。
例:
『あなたは学生ですか?』と尋ねたい。
①あなたは学生です。→You are a student.
②Are you a student?
『お父さんはお元気ですか?』と尋ねたい。
①あなたのお父さんは元気です。→Your father is fine.
②Is your father fine?
『奥さんはショッピングをしていたのですか?』と尋ねたい。
①あなたの奥さんはショッピングをしていました。→Your wife was shopping.
②Was your wife shopping?
次に一般動詞です。
2.一般動詞の場合
①日本語で肯定文を作り→それを英語にする。be動詞がなければ一般動詞の文。
②文頭に『do/ does/ did』のいずれかを置く。
*通常はdo、動詞に三単現のsがついていればdoes、動詞が過去形であればdid。
③動詞を原形に戻す。
ポイントは、『do/ does/ did』の選択に気を付けることと、動詞を原型にすることを忘れないことです。
例:
『あなたは横浜に住んでいますか?』と尋ねたい。
①あなたは横浜に住んでいます。→You live in Yokohama.
②Do + you live in Yokohama.
③Do you live in Yokohama?
『彼女は犬が好きですか?』と尋ねたい。
①彼女は犬が好きです。→She likes dogs.
②Does + she likes dogs.
③Does she like dogs?
『あなたはこの映画を観ましたか?』と尋ねたい。
①あなたはこの映画を観ました。→You watched this movie.
②Did + you watched this movie.
③Did you watch this movie?
いかがでしょうか。
最後にもう一度ポイントを整理します。
はじめに作りたい疑問文がYes/ Noクエスチョンかどうかを見極める。
Yes/ Noクエスチョンであれば、まず日本語で肯定文を作り、次にそれを英語にし、その英語をbe動詞、一般動詞それぞれの作り方に従って疑問文にする。
まず日本語で考えてみることと、肯定文を作ってからそれを疑問文にすること…このあたりがコツです。
この段取りでいけば疑問文はとても作りやすくなります。
はじめは時間がかかるかもしれませんが、徐々に慣れ、いずれ日本語や肯定文を経由せず直に英語で疑問文が言えるようになります。
ゆっくり正しい手順を踏むことが大切です。
次回、『疑問文を作るコツ②』では疑問詞で始まるクエスチョンについてご紹介します。
疑問文を作るコツ①