英語が通じない!?上海の観光事情
今回の旅行で意外だったのは、上海ではほとんど英語が通じないことです。
アジアの国々はいくつも旅してきましたが、現地でのコミュニケーションという点では今回がいちばん難易度が高かったかもしれません。
街中の人はほとんど英語が話せないし、タクシーの運転手も話せない、地下鉄の駅員やディズニーランドのスタッフさんたちもあまり話せないし、ホテルのレセプショニスト(フロント係)でさえしゃべれる人とそうでない人がいる(上級クラスのホテルではそんなことないのかもしれません)。
このあたりは日本の事情とあまり変わらないのかもしれませんが、外国から訪れる観光客の立場からすればなかなか不便なことです。
日本人も、観光地で働く人たちだけでなくもっと英語ができるようにならないといけないですね。
観光業など眼中にない?
しかし上海では、そもそも観光など眼中にないかのようです。
ほかで稼いでいるから観光業には力を入れていないのだろうか…
外国人観光客をウェルカムする雰囲気などなくて、まるでホスピタリティを感じませんでした。
観光スポットの整備が十分でなく、わからないことだらけでどこで聞いていいかもわからず、聞いても英語が通じない。
観光案内表示も不親切で理解しづらいし、観光マップなども手に入らず、タクシーはなかなか捕まらないし、おもてなしの気持ちが伝わってくることもほとんどありません。
だからほかのアジア諸国と比べ、観光地としての人気があまりないのでしょうか。
日本も観光立国としてやっていくなら、これを反面教師としなければなりません。
国際都市、上海なので、もう少し英語が通じると思っていたのですが…
それでも、英語が話せるから何とかなった部分は大きいです。
もし英語が話せなかったら、もっといろいろと苦労していたでしょう。
英語は強力な武器
上海での経験からつくづく感じたことは、「英語は強力な武器」であるということです。
滞在中、英語によって助けられたことがたびたびありました。
強くてパワフルな中国人ですが、彼らとコミュニケーションを取るとき、英語を使うと少なからずこちらが優位な立場に立つことができます。
英語で話しかければ、彼らも怯むのです。
もし英語のかわりに中国語を勉強して、彼らと話したらどうでしょう。
中国語は彼らの言葉ですから、会話の主導権は奪われ、彼らにやり込められてしまうのではないでしょうか。
でも英語なら違います。
中国人には中華思想というものがあって、自分たちが世界の中心だと考えているとも言われます。
しかし言葉に関して言えば、いまや英語こそが世界語、世界中の人々が話す、重要度ナンバーワンの言葉です。
中国語より英語の方が、そういう意味で「上」なのです。
英語によって優位に立つ
彼らもそれを理解しているのか、こちらが英語で話しかけると、一瞬「困った」という感じでたじろぎます。
上海滞在中、そうした表情をする中国人をたくさん見ました。
そうやって相手をビビらせておいて、コミュニケーションを優位に進めればよいのです。
そうすれば、日本人だからといって舐められることもなく、卑屈になる必要もありません。
相手が話せようが話せまいがこちらは遠慮なく英語で話し、「英語がしゃべれる自分の方が偉い」くらいの態度で臨んでよいと思います。
そうでなければ、彼らに負かされてしまうかもしれません。
外国人とのコミュニケーションにおいて、このような形で英語が身を守ってくれることもあります。
だから英語を学ぶことは大切です。
もちろん、相手と友好的な関係が持てればそれに越したことはありませんが、そうもいかないことだってあります。
英語は日本人が世界に伍していくために必要な武器です。
目次:
上海を旅して英語教師が考えたこと②英語は武器
上海を旅して英語教師が考えたこと③超優秀なお茶問屋のお姉さん