「中国人嫌だ」だけではダメ
今回の上海旅行中、かなりの数の中国人と接する機会がありましたが、基本的に彼らは不愛想で親切でなく、嫌な思いもしたし乱暴な態度に腹が立つこともありました(すぐに慣れましたが)。
また、街は日本のようにきれいではないし、大気汚染の影響か空はかすみ空気は埃っぽかったです。
日本を訪れる中国人観光客のマナーも、確かによいとは言えません。
でも、それだからといってただ短絡的に「中国嫌だ、中国人嫌い」と言っているだけではダメではないでしょうか。
それで思考停止していては中国のごく表面しか見えないし、井の中の蛙で、何も現実を知ることができません。
「自分たちは日本人だ」とちょっとばかりの優越感に浸ったところで何の意味もないと思います。
実際、日本の国力が優勢で日本がお金持ちだった時代は遠い昔になりつつあるようです。
中国のGDPはすでに日本の3倍近く、その差を年々広げられています。
上海では日用品以外の物価がかなり高く、買うのを断念したものもいくつかありました。
十数年前まで、アジアを旅行してこんなことはなかったと思います。
それから、美化したいわけではありませんが、私の見た中国の人たちはまじめに働いていたし、懸命に生活していました。
彼らには、日本人が持たなくなったタフさとハングリー精神があります。
頭のいい人もたくさんいます。
そしてそういう人たちが、前へ前へと国を推し進めています。
そんな国が日本の隣にあって、日本はその隣人と渡り合っていかなければならないのです。
英語を学んで外の世界に
それにはやはりひとつの方法として、英語を学ばなければならないと思うのです。
英語という武器を身につけて、もっと外に出ていかなければならない。
狭い日本にとどまり内向きでいてはだめです。
特に若い人が、より広い世界に目を向け、足を踏み出していくことが大切です。
そしてそのために、英語教育の果たす役割も大きいとあらためて感じます。
以上、上海へ旅した感想を、英語教師の立場から書き散らしてみました。
あくまで上海に限った、短期滞在の個人的感想ですので、その点どうかご容赦ください。
今後もできる限り海外を訪れ、国際感覚を鈍らせないようにしていきたいと思います。
目次:
上海を旅して英語教師が考えたこと③超優秀なお茶問屋のお姉さん
上海を旅して英語教師が考えたこと④学校英語教育改革の延期は残念なこと
上海を旅して英語教師が考えたこと⑤英語を学んで外の世界に